2018年8月20日月曜日

ArcserveBackupでディスクデバイスのドライブの空き容量が無くなった場合の対処

 最近はサーババックアップを行う場合、テープドライブでは効率が悪いことから、
ディスクに保存することが増えていると思います。
私も最近構築したシステムのサーバのバックアップにCAArcserveBackupR16.5を使い。保存先デバイスをディスクデバイスにしています。
 先週、その中の1システムで、保存先のドライブを使い切り、空き容量0となって、バックアップジョブが異常終了するような事象が起きました。バックアップ対象のシステムのサーバのログ等の肥大により、バックアップ対象の容量が増え、油断していたら、パンパンになってしまったようです。
 こういう場合、まずバックアップ対象のサーバの方で不要なログを削除するなどの対処を行いますが、その次に行わないといけないのがバックアップ処理の復旧です。
同じドライブ上にある世代の古いディスクデバイスをフォーマットしてから再処理を行わないといけないのですが、経験のある方の場合わかると思いますが、ArcserveBackupで保存先の空き容量が0になってしまうとフォーマットも消去もエラーとなってできなくなってしまうのです。


この場合、ディスクデバイスのフォルダの中身を手動で消すしかありません。
でもそのままではArcserveBackupのサービスに掴まれていて、どうにもできません。
どうするか。

1、まずCAArcserveBackupマネージャを立ち上げ、ジョブの設定から使っているデバイス、
  メディアプールを調べます。
2、その次にクイックスタート->管理->デバイスでデバイスの情報を確認し、削除して問題ない
  古いディスクデバイスを探します。その保存先フォルダを情報を調べます。
3、CAArcserveBackupマネージャを終了します。
4、Arcserveのサービスを終了します。
  ArcserveBackupのインストールフォルダに「cstop.bat」というバッチファイルがあります。
  これを起動します。するとArcserveのサービスが全て終了します。
5、先ほど調べた削除しても良いディスクデバイスの保存先フォルダの中のファイルを
  全て削除します。
6、他にも削除できるディスクデバイスがあれば、同様に削除します。
7、Arcserveのサービスを開始します。
  ArcserveBackupのインストールフォルダに「cstart.bat」というバッチファイルがあります。
  これを起動します。するとArcserveのサービスが全て開始します。
8、サービスが開始した後、先ほど削除したフォルダの中を見てください。
  「header.ctf」というファイルが1つ自動的に作られます。実は設定済みのディスクデバイスの
  ファイルが無いと自動的に空の状態で再作成してくれます。
9、CAArcserveBackupマネージャを立ち上げ、クイックスタート->管理->メディアプール
  で先程ジョブの内容から調べたメディアプールを開きます。
10、削除した古いバックアップがまだメディアプールの保存セットに残っています。
  削除したディスクデバイスのメディアを選び、右クリックで「メディアの移動」をクリック。
  そのメディアプールの「再利用セット」に移動します。
11、これでバックアップ再処理の準備が整いました。バックアップジョブを再処理してみてください。

システムの使うディスク容量は増える一方です。
まめにチェックして不要なファイルを削除してバックアップの負担を減らすことを忘れないように
しましょう。


  


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